東洋医学では、わんちゃんの体質や体調を「寒(かん)」と「熱(ねつ)」のバランスで考えます。 これは、体が冷えやすいのか、それとも熱がこもりやすいのかを見極める方法です。
犬の「寒熱」を知ることで、体に合ったケアや食事を選ぶことができます。
1.「寒」と「熱」って何?
「寒」と「熱」は、わんちゃんの体のエネルギー状態を表します。
✅️寒タイプ(陽気が不足し、冷えやすい)
✅️熱タイプ(熱がこもり、炎症が起きやすい)
✅️寒熱のバランスが取れているのが理想
わんちゃんの様子を観察すると、「寒タイプ」か「熱タイプ」かが分かります。
2.犬の「寒タイプ」と「熱タイプ」の見分け方
チェックポイント
寒タイプ(冷えやすい)
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熱タイプ(熱がこもりやすい)
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体温
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低め(耳やお腹が冷たい)
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高め(耳や体が熱い)
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行動
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丸くなって寝る、日向ぼっこを好む
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床にお腹をつけて寝る、涼しい場所を探す
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舌の色
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淡いピンク~白っぽい
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赤く、濃い色
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毛並み
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乾燥しやすい、ツヤが少ない
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ベタつきやすい、フケが出る
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排泄物
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柔らかめ、色が薄い
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硬め、濃い黄色やオレンジ
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食欲
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少なめ、温かいものを好む
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多め、水をよく飲む
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好む環境
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暖かい場所を好む
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冷たい床や風通しの良い場所を好む
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3.「寒」と「熱」別のケア方法
✅️寒タイプ(冷えやすい子のケア)
特徴: 寒さに弱い。消化力が弱いことも多い。
☀️寒タイプのおすすめ食材
- 体を温めるもの:鶏肉、かぼちゃ、山芋
- 温かいスープや煮込み料理が◎
☀️ケアのポイント
- 冷たい水や食べ物はNG!
- 寝床はふかふか&暖かい場所に
- 軽い運動で体を温める(血流をよくする)
✅️熱タイプ(熱がこもりやすい子のケア)
特徴: 暑がりで、興奮しやすい。炎症(皮膚炎、耳の赤み) が出やすい。
❄️熱タイプのおすすめ食材
- 体の熱を冷ますもの:白身魚(タラなど)、鴨肉、馬肉、きゅうり、セロリ、大根、スイカ
- ぬるめの食事(冷たすぎないよう注意)
❄️ケアのポイント
- ストレスを減らす(興奮するとさらに熱がこもる)
- 皮膚トラブルがあれば、こまめに拭く&保湿
4.まとめ
わんちゃんの寒熱バランスを知ることで、体質に合ったケアができます。
基本的には、わんちゃんは【陽の生き物】と言われているので、熱タイプの子が圧倒的に多いです。
ドライフードは体を温める傾向にありますので、特に原材料には注意が必要です。
体をとても温める作用のある原材料、ラム肉・鹿肉のものは避けたほうが無難です。
どちらに傾いているにしても、体の中の巡りを良くしてあげることはとても重要です!
共通しているケアは、体を常に柔らかく保つことです。お家でのマッサージから、Mofuupyでメディセル施術も定期的に行っていきましょう♪